「危機からの脱出、成長への再挑戦」
平素よりアルプス技研をご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
アルプス技研は、創業者 最高顧問 松井利夫が『機電一体設計』をコンセプトとし、創業以来モノづくりへの熱い思いを原動力に5ヵ年計画を着実に実行してまいりました。2008年には第9次5ヵ年計画をスタートし、『リーディングカンパニーへの飛躍』の実現に向けてグループの総合力を発揮していきたいと思います。
昨年2009年の世界経済はまさに激動の一年となりました。リーマンショックが起きるまでの一年間は、金融界にはいわゆるサブプライムローン問題に対する警戒感が高まっていましたが、その影響は金融界だけにとどまり、実体経済にはあまり大きな影響を及ぼしませんでした。しかし2008年の9月以降は、実体経済までもが急激に落ち込み、100年に一度といわれるほどの世界同時不況に突入しました。そのような環境下、アルプス技研グループの主要なお客様である大手製造業各社の業績は昨年初めには極端に低迷しましたが、中国をはじめとした新興国の需要拡大、さらには各国政府の景気対策に支えられ、後半は回復基調となりました。しかしながら景気の先行きはいまだ不透明であり、各社とも特に設備投資の拡大、雇用の増加には慎重な状況にあります。
このような環境において当社は第30期事業方針として、メインテーマを『危機からの脱出、成長への再挑戦』とし、今年の前半は技術者の稼働向上に目処をつけ、後半は再び成長路線を目指す計画を策定しました。そしてその計画を達成するために、4つの重点目標「営業力の強化」「技術力の強化」「生産性の向上」「新たな収益部門の確立」を掲げました。
重点施策として特に注力すべき課題は、『技術力の強化―すなわち国内産業の高度化に応える高度技術者の育成―』であります。今年、派遣法が改正されることが確実な情勢にあり、また新興国向けの新たな低価格品の需要を取り込むため、日本における『モノづくり』は大きく変化しつつあり、お客様からは、より技術力の高い技術者への要請が増加する可能性がきわめて高くなってくると思われます。アルプス技研としては、若い技術者の実践の場を広げることを主眼に、請負化・チーム派遣化のウェイトを高めるべくプロジェクトマネージャーの育成、請負化・チーム派遣化に対応した営業体制の強化を進めていきます。また、待機者集中研修も、技術者一人ひとりが自己のスキルアップを図るために自発的に様々なことに挑戦し、お客様の高度化するニーズに対応できるよう、より高度な内容に変えていく方針です。
最後に、中長期的な視点で日本の先行きを展望してみると、日本はすでに人口減少局面に入っており、少子高齢化が世界で最も早く進行しています。自律的な内需拡大にあまり大きな期待ができない中、こういう厳しい時期こそ大変革の好機でもあり、アルプス技研グループにとっても大きな変革の時期であります。変化を恐れず、未知の領域に果敢に挑戦し、一方で守るべきものを見失わずに「危機からの脱出、成長への再挑戦」の実現に向け、役職員一丸となって、皆様のご期待に応えるべく努力をしてまいる所存でございますので、引き続きご支援、ご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

