Alps 株式会社アルプス技研:会社案内:アルプスエンジニア

プロジェクト受注などの仕事を通し、将来はプロジェクトリーダーとして活躍していきたいですね。−平野剛(機械設計、工学部卒 1992年入社)

プロフィール

大学時代、20代の社会人時代を神奈川、東京で過ごし、32歳で故郷の福岡へ。オーディオ機器メーカーなどで磨いた技術力を活かし、ベテラン技術者として活躍中。技術者としてのモットーは「最初から、できない、とは言わない」こと。まず考えて、どうしたらできるかを考えていくことを大切にしている。趣味は、釣り。しかし最近は社内の釣りクラブの企画にもご無沙汰気味。そのほか20代から始めたゴルフ。ストレス解消で打ち放しにはよく出かける。「もう少し余裕ができたら、またマリンスポーツを楽しみたいと思っています」。

飛行機のエンジニアになるための大学で、オーディオと出会い、方向転換しました。

子どもの頃、実家が鉄工所を営んでいまして、家に隣接した工場へ出入りして油まみれになって機械をいじっていました。高校の頃の夢は飛行機のエンジニアになることでした。当時多かった飛行機関連の専門学校に進もうと思い、色々カタログを集めて検討していたところ、両親や学校の先生に反対されましてね。「大学ヘ入ったほうが夢に近づける」と言われ、神奈川県の大学ヘ進学しました。

通っていた大学は福岡と同じように海が近くにあり、環境はとても良かったです。テニスサークルに入ったり、学生生活を満喫した4年間でした。ただ飛行機のエンジニアになる夢は、オーディオに興味をもったことでどこかへ飛んでいってしまいました(笑)。アルバイトで貯めたお金でオーディオを揃えたり、スピーカーを自分で作ったりしていたんですね。趣味が高じて、就職は都内のオーディオメーカーへ。やりたい、と思ったらスグに行動に移すタイプで、突っ走る性格なんです(笑)

このオーディオメーカーには約7年間務めたのですが、ここで技術者としての基礎ができました。

モノづくりの喜びと厳しさを知り、技術者としてのキャリアを積み上げました。

人数が少なかったこともあり、2年目から主担当になり、その頃流行のヘッドフォンステレオや大きなCDラジカセを任されるようになりました。企画から入り、デザイン、設計、試作、調整、量産、出荷まで一連の仕事をこなすわけです。大好きなオーディオを作れるわけですから、分からないことも多くありましたが、面白がって何でも吸収できましたね。

ひとつのモデルを10カ月から11カ月のサイクルで開発して、忙しい時には2〜3モデルが同時進行するというスタイルでした。一から十までやらせてもらったので、自分が関わった製品が世に出ていく、技術者としての醍醐味も格別なものがありました。自分が設計したものが初めて世の中に出たのは24歳の時で、最終的にその第一号が箱詰めされ出荷されていく現場に立ち会ったときは、思わず「バンザイ!」と叫んでしまいました(笑)。

もちろん任されるということは責任も伴うわけで、ある製品が量産後、品質管理で問題が出て、慌てて数日生産ラインを止めて、泊まり込みで対応したという思い出もあります。余談ですが、この頃は周りも若い社員が多く、仕事も一生懸命やりましたが、休日はウィンドーサーフィン、ダイビング、テニスなどに夢中になっていましたね。仕事も遊びも全力投球の20代でした。

30歳を前にして、誘いを受けた家電メーカーで電話機の開発設計に1年半携わり、その後オーディオメーカー時代の上司から、設計事務所開設の立ち上げに誘われて、そこで2年間お世話になりました。その設計事務所にいた時、父親が病に倒れまして、故郷の福岡に帰ってきたのです。

一技術者からマネジメントの領域へ仕事の幅を広げてきました。

アルプス技研への入社は1992年、32歳の時です。当時は独立も視野に入れていたので、そのために色々な経験を積んでおきたいという思いもありました。15年間をざっと振り返ってみると、主に電話機と複合機の外装および機構設計、新聞を印刷する輪転機の開発設計、マンホールの開発設計などに従事してきました。

最も長かったのは、一昨年の3月まで約8年間関わってきた電話機の外装および機構設計でした。勤務先の家電メーカーでは分業制が確立されていて、たとえば私たちのチームが外装とボタンなどの設計を行うと、金型があがってきてその成型品をチェックした後は、次の工程に引き継がれていくという分業制が確立されています。負担が少ない分、次々と設計業務ができるヤリガイがあります。

またここでは、チームとしてプロジェクトを動かすマネジメントの大切さも学ばせていただきました。以前は一人でこなすことが多かったのですが、プロジェクトリーダー的に仕事を任せていただける経験を積んだことで、チームとしてのコミュニケーション、スケジュール管理、メンバーへの指導など、全体を見渡せる能力が身に付きましたね。少し生意気を言わせてもらうと、リーダシップ面で成長することができたかな、と思っています。

モノづくりの現場にこだわって、これからも成長を遂げたいですね。

現在は、同じ家電メーカーでスキャナやプリンターなどの機能を搭載した複合機を担当しています。電話機の設計チームと異なり小人数なので、仕事の進め方もブロックごとに分けてその部分を最初から最後まで担当するスタイルです。これは以前のオーディオメーカーの仕事スタイルと似ています。今は設計、試作を終え、調整をし、金型手配をしてその金型品が上がってくるのを待っている段階です。最終的には1年後の量産に向けて動いているプロジェクトです。責任はありますがヤリガイも大きく、これから佳境になっていくので楽しみです。

これからのキャリアを考えると、まず私は設計の現場に携わっていきたい。モノづくりの現場から離れる自分はイメージしにくいですね。当社は、やりたいとことをやらせてもらえる環境にあるので、しばらくは今のスタイルで仕事に向き合いたいです。そして将来的にはお客さまから請負というかたちでひとつのプロジェクトを任せていただけるように、あるいはプロジェクト受注というかたちでいただいて、チームを編成して、後進の指導にもあたりながら仕事ができたら素敵だなと、そんなビジョンを描いています。