Alps 株式会社アルプス技研:会社案内:アルプスエンジニア

「仕事はコミュニケーション」を肝に円滑な人間関係を築き、着実に実績を重ねていきたいと思います。−上野俊輔(化学、工学部卒 2001年入社)

プロフィール

生粋の肥後っ子。アルプス技研における浜松への配属で初めて一人暮らしを経験。「仕事にも人にも恵まれ、いい経験になりました。ただ食べ物はやはり熊本の味が恋しかったです(笑)」。趣味はサッカー観戦。ドイツワールドカップを観に、初めて海外旅行も体験した。小学校から中学までサッカーに夢中になった経験もあり、現在地元熊本のJFLチームで来期のJ2入りを狙う「ロッソ熊本」の熱狂的サポーター。試合のあるときは「チームユニフォームを着て、メガホンもって応援に出かけています」。

学生時代のアルバイトで「仕事はコミュニケーション」の基本を認識しました。

高校生の時、化学に興味をもちました。化学式は少しやっかいでしたが、実験をした結果、液体や物質が変化する様を目で確かめられるのが面白かったのです。その興味を突き詰めるため、大学は工業化学科に進みました。研究室で抗ガン剤の研究をしたこともあり、将来は製薬系か食品系の仕事に携わりたいという希望をもちました。デスクワークより、研究や実験を通して成果を出せる仕事が理想でした。

大学時代、学業の一方で精を出したのがアルバイトです。レストランでの接客、カメラマンのアシスタントを始め、実に様々なアルバイトを経験しました。色々な仕事を知ることも、人との出会いも楽しかった。そしてまた「仕事にはコミュニケーションが大事」ということも教えてくれた、貴重な経験でした。

大学卒業後、食品系の企業に入社しましたが、ある事情で退職し、その後約1年間、職業訓練校のFAシステム科で学びました。化学だけでなく、他の分野も勉強しておこうと思ったのです。修了後、専門である化学に、電気や機械の基本が加わったところで就職活動をし、そこでアルプス技研との出会いがありました。特にまたアルプス技研の方向性として、電気、機械、ソフトだけでなく化学系の職種にも注力していきたいという考えが、私の関心を惹きました。

静岡時代、化学の分野で、技術と知識を磨くプロジェクトに参加しました。

入社は2001年です。最初の1年間、地元熊本の半導体製造装置メーカーで勤務し、2年目から東海営業所(現浜松営業所)へ異動し約3年間勤務しました。電池メーカーにて、ハイブリッド自動車のニッケル水素蓄電池の新規開発に携わりました。従来製品の軽量化、容量拡大などが主テーマで、設計、試作、評価を10名ほどのグループで担当していました。たとえば電池の材料として用いるアルカリや金属の種類を変えることで良い成果は得られないか、といった実験を行うのです。化学の領域が活かせる仕事で、非常にヤリガイがあり、技術、知識のレベルアップを図ることもできました。

もちろん実験室にこもっているだけではなく、試作をする際には、その場所の確保や生産ラインを借りるために、他部署へ協力を仰ぎ、スケジュール管理なども行います。そこでは学生時代に得た「仕事はコミュニケーション」という認識がとても役立ち、日頃から周囲と円滑な人間関係を築いていたことで、スムーズに仕事を進められました。「可愛がっていただいた」というニュアンスで伝わるか分かりませんが、温かい職場に恵まれました。これはまた勤務先の、派遣社員を一人の技術者として迎え入れる社風が大きかったのだと思います。

技術者として、一皮、二皮むけて、九州に帰ってきました。

静岡時代に、忘れられない出来事があります。配属から半年ほど経ったある日、別のグループの上司から、あるデータ整理を頼まれました。生データを整理し、グラフをつくって「はい、できました」と渡したところ、怒られましてね。「君の考えはここにはないのか」と。「データ結果の善し悪しを文章でまとめろとは言わないが、自分の考察を一言加えるくらいはできるだろう」、と指摘されました。単なる作業者ではなく技術者としての姿勢を自分に問い直す、転機になりました。

また生産ラインの最適化の手法として知られる「タグチメソッド」を取り入れ、電池の材料の最適化の条件出しに活かしたアプローチも良い経験になりました。トライアンドエラーを繰り返すなか、周囲のサポートを得ながらノビノビやらせていただいたことがとても嬉しかったですね。

充実した日々を過ごしていた2004年の秋に、九州の半導体メーカーでのプロセス業務のオファーをいただきました。仕事内容、職場環境にも満足していたので、少し悩みましたが、さらに自分の技術領域を広げられる可能性に期待して九州に帰ることを決意しました。勤務先の方々に「いつ浜松へ帰ってくるの?」という感じで送りだしていただいたことが今でも忘れられません。

今後は、化学系の技術者の活躍フィールドを広げていきたいと思います。

現在、熊本の半導体メーカーの工場に勤務し、液晶パネル組立工程で、WET洗浄工程のプロセス業務に就いています。半導体製造の後工程で、ウエハーの基板などを純水で洗浄するプロセス条件を構築しています。化学分野の知識が活かせる一方で、プロセス業務は初めてであり、当初は分からないことばかりで苦労しました。また装置自体の機構も知る必要があり、電気と機械の図面を読めないと務まりません。

現在の勤務先も、前職と同様、社員と派遣社員の区別なく、ひとつの工程を任されます。自分のアイデアを活かせる一方、責任も果たす必要があります。仕事に慣れるまで時間はかかりましたが、「分からないことは調べて聞いて勉強する、あとはコミュニケーション」の精神で、今はすっかり職場に溶け込んでいます。周囲の方からは、まだまだ、と言われるかも知れませんが(笑)。

当社は、私が入社した当時から、化学系の職種を拡大していく方向があり化学系の技術者の数は着実に増えています。今、定期的に本社や東京営業所で全国の化学系技術者が集い、勉強会、情報交換を行っています。はからずも、最近私はこの勉強会のリーダーとなりました。今後は、このような流れを大切に育み、当社の新しい領域として食品や化粧品、あるいは環境などの分野で、化学系の技術者が活躍できる場をつくっていけたら、と思っています。