Alps 株式会社アルプス技研:会社案内:アルプスエンジニア

電気やソフトの知識を身に付けメカトロニクスエンジニアとして活躍するのが目標です。−佐々木真也(機械設計、機械科卒 1997年入社)

プロフィール

岩手県平泉出身。実家は農業を営み、子どもの頃から休日は「家業を手伝う日」だったこともあり「親に遊びに連れていってもらった記憶はほとんどありません」。技術者になった自分は、その分というわけでもないが休日はもっぱら一男一女の相手をして過ごす。良きお父さんである一方、技術者としては「ゆるい環境にいて仕事をするより、ギリギリの条件の方が充実するし楽しい。だから常に自分でハードルを上げるようにしています」といった発言からも、一本筋の通った気質がうかがえる。

半導体製造装置メーカーでロボット設計に携わっています。

アルプス技研への入社前は、火力発電所の排熱利用の研究に携わり、その後、故郷岩手に帰り、新幹線開通にともない電力を供給するための鉄塔を各地の山に建てる仕事に就きました。熱力系と土建系の仕事に従事していたのですが、元々の専門が機械ですから、やはり何かモノをつくる設計の仕事がしたいと思ったんですね。

アルプス技研を志望したのは色々な企業でキャリアを積むことができると思ったからです。現在は半導体の製造装置である熱処理炉メーカーに勤務しています。私が担当しているのは半導体ウェーハを炉に搬送するロボットの設計です。この仕事からは技術者として得るものが多く、また何よりも「面白い」と思える点が魅力です。

「言われたことをやる」新人から、「言われなくてもやる」技術者へ。

もっとも最初は面白いどころか、かなり必死でした。仕様が決まって、設計におとして、それを製造に回すとモノがつくられて、装置として出荷されていく、という流れを掴むまで時間がかかりましたね。あるとき、勤務先の社員とともに、岩手県の産業技術センターというところでモノづくりの流れを学ぶ研修に1週間ほど参加させてもらったことがありました。非常に基本的なことですが、目の前で図面が書かれて、それをもとに部品や素材が加工されるのを見ることで、モノづくりを理解するうえで目から鱗が落ちる思いでした。

私自身は知識のベースがたくさんあったわけではなく、常に仕事を通して勉強してきた観があります。先輩に聞き、出入りの業者さんに聞き、業界の様々なフェアなどに参加し、知識を身に付け技術を磨く努力を続けてきました。

全体の工程が分かってくると、ひとつの機能でも「なぜこれが必要なのか」「なぜこういう形状が求められるのか」という部分を考え、配慮して仕事ができるようになってきます。そういう仕事への取り組み方の変化にともなって部品資材、製造、品質保証といった各部門とのリレーションも自然と深まっていきました。自分のキャリアを振り返ると、まず「言われたことをやる時期」があって、次に「言われた仕事を考えてやる時期」を経て、ここ数年くらいから「言われなくてもやる」時期に入ってきているのかな、と思っています。

問題解決プロジェクトを通して特許技術の保有に貢献しました。

半導体の進化にともない、製造技術にも進歩が求められます。搬送ロボットもスピード、コンパクト化などの様々なテーマに対してバージョンアップを繰り返しています。勤務先の半導体製造装置メーカーは世界トップクラスのシェアを誇り、その技術レベルも世界クラスです。技術者としてはそういう面でも新しい取り組みも多く「面白い」という実感がありますね。また近年は、お客様の依頼に基づいた仕様確定においてソフトや電気などの各部門のリーダーが集まるスタートアップ会議にメカ部門から私が参加させてもらうケースもあり、コアな部分に携われるようになってきたことも仕事のヤリガイを大きくしています。

ひとつ、こんなエピソードがあります。2年ほど前、お客様の反応炉において不具合が生じ、それを早期に解決する担当者に私が抜てきされたことがあります。私は搬送ロボットや熱処理炉だけでなく、周りの構成物の設計にも携わったことがあり、工程をトータルに見ることができる点が評価されたのかも知れません。他メーカーにおいてもトラブルになりがちな厄介な問題ではあったのですが、試行錯誤を繰り返し、できるたけシンプルな解決法を探り、最適な対処法の開発に貢献しました。それは今、勤務先メーカーの特許となり、半導体製造のある工程のスタンダードになりつつあります。もちろん私一人の力ではなく、メンバー皆の力を合わせた結果ですが、今の仕事における成果、市場への影響力を実感できたプロジェクトでした。

もう一段階上のレベルの技術者を目指したいですね。

これまでの技術者としてのキャリアの中で、常に「必要とされる」ことを意識し、また、どんどん生まれてくる新しいニーズに負けないよう、前へ前へ、という姿勢を持ち続けてきました。お客様が抱えていた問題が、私が考えてつくられたモノによって解決し「良かった」という評価が聞えてきたときは本当に嬉しいし、技術者冥利に尽きますね。

現在の勤務先は仕事内容、環境、そして仲間たちも含めて素晴らしく、達成感、満足感を味わえる職場です。ただし自分の可能性を縛る必要はないし、限定したくはないと思っていますから、今後は機械的知識だけでなく、電気やソフトの知識も身に付けたいと考えています。知識と技術の裾野を広げてもっとトータルな見方や考え方をもった設計ができるようになりたい。そうしたスキルを身に付けるためのステップアップが必要ですし、技術者としてもう一段階上のレベルへ到達したいですね。派遣というスタイルは、こうしたキャリアビジョンを叶えるうえで最適だと思っています。